カテゴリ:ギリシャ( 4 )

世界遺産メテオラで,神に会えるのか?

雨がシトシト降り始めた東ヨーロッパの秋。

ギリシャ観光と言えば「アクロポリス」「サントリーニ&ミコノス島」「メテオラ」だそうで、99.9999%の日本人はこのセットらしく、
彼ら曰く、もっとギリシャには遺跡やエーゲ海以外に素晴らしい所がたくさんあるので、違う面からもギリシャを楽しんで欲しいと。
しかし、ギリシャはとてもヒッチハイクに対して閉鎖的、ギリシャを旅しているツーリストの車でも捕まえない限り皆無に等しいらしい。
と言うわけで、ステレオタイプに世界遺産「メテオラ」へ、電車で向かってみる。

相変わらずヨーロッパの電車は快適で、緩やかな緑色の丘が続く車窓、ヨーロッパ電車旅のロマンチックさに浸るも、前の席のおばさん達(ギリシャ人)が終始、デカイ声で喋り倒す。。。
おばさんの喋り倒す声がいつしか子守唄に(笑

気がついたら、アテネ~メテオラ 電車4時間 14ユーロ(学割11ユーロ)で世界遺産到着。
トルコのカッパドキアの様な奇岩群の上に、オーソドックス(東方正教会)の修道院が建てられている。

完全に世俗から離れて神との交信をするための修道士達が生活をする修道院。
空へ向かって聳える一つの奇岩の上に、一つの修道院。
今も尚、厳格な修道士達は此処で暮らしている。

だが、世界遺産。教会に入るのにいちいち2ユーロ。世界各国から人々がガシガシやってくる。
たしかに雄大は景色の中の奇岩群と修道院は美しかったが、残念ながら聖域なる雰囲気は感じられなかった。

きっと、観光客のいなくなった静かな閉館時が、本物の時間なんだろう。
この壮大な奇岩群と山の景色の中、まるで天上の城のような雲の上で、
修道士達がひたすら祈り続ける時間は、神の声を聴き、神に語る事が出来るのだろう。


点在する修道院をバスや車で回ることが出来るのだが、我が家は舗装されていない山道を歩く、
もらった地図の一つに「スピリシュアル ガード エリア」と書かれてある気になる裏山へ。
キリスト教の聖地なので天使?守護神って事かな?
何なんだろう?と。。。

そこで突然。
亀にあった。野亀。
歴史あるこの地と同じだけ長生きしている亀に。
神じゃなくて、亀(笑

我が家の旅の守護神は、亀かな?(笑
亀のペースでゆっくりいくよ~。

と、大雨の中で考える。

テントをバシバシと弾く雨音がデカクなって来た。
ついに、テントに浸水してきた。。。
バックパックすべてがビショビショに!

寒いよぉぉぉぉ(笑

こんなとき、
名古屋の暖かい台所「和家」の美味しい秋の味覚の手料理と、
山形の蔵王のアイドル「もっさん」が焼く「手作りパン」
あ~「モッパン」(笑
食べたいよ。

配達よろしく~(笑
[PR]
by laidbacktrip | 2010-10-15 02:20 | ギリシャ | Comments(0)

エーゲ海~DJパーティー~雑誌GQカメラマン宅ホームステイ@アテネinギリシャ

端折ってもモリモリです(笑
c0158636_23504910.jpg結局エーゲ海、美の迷宮に浮かぶ宝石を2週間かけて4島をホッピング。

サモス島~(前回の日記ご参照。)c0158636_0201416.jpg
ホームステイ先のギリシャ人と、毎晩シーフードとワイン、チーズ&パンでエーゲ海。
オープンカフェ&タベルナ(食堂)、足元には常にテーブルからのオコボレを楽しみにしている猫達。


イカリア島~最高!
超有名なミコノス島に住んでいる人がバカンスで訪れる穴場。
昔ながらのギリシャ風習が残る。激シブな平均年齢70歳以上のエリアあり。
エーゲ海の島々は基本的に、乾燥と風、火山島で不毛の地なのだが、この島は滝があるほど森林深く湧き水美味しく、放射線温泉も湧く。世界で3番目に濃い濃度。(写真:朝の景色、典型的なギリシャ人。ユルイ渋みが良い)

某ビーチ最高!日本人というかアジア人初上陸だったらしいこのビーチ。
c0158636_2354826.jpg
全員全裸。我が家夫婦も全裸。
全裸キャンプ。全裸でシュノーケル。

海の水が綺麗過ぎて水着の必要性ゼロ。足元に魚が泳いでいるのが見える。
全裸が常識。常識って簡単に変えられるもんですね。
何も持たない事の自由度と開放感、此処で旦那の誕生日。


ヘンテコ日本人カップル初上陸は島人の話のネタになっていたらしく、c0158636_2356025.jpg
帰りの港街のカフェで隣の席になった女性に、
「あ~あなた達ね、ネパールに住んだりして3年近く旅している日本人って、聞いているわよ!良い旅を!」と話かけられた。
しかし、このビーチ。ハイシーズンに此処でキャンプしているとアナーキスト扱いで警察沙汰らしいと、後でアテネで知り合ったギリシャ人に教えてもらった。(写真左:港の本屋、冷蔵庫が本棚に)
c0158636_0224582.jpg

シロス島~
船の乗り継ぎ。島の天辺にある教会で朝ミサが行われており、地元のおじさんが聖歌を歌い上げ美しかった。それが合図かの様にパン屋やカフェがオープンするのが素敵な時間の流れだった。
エーゲ海に良くありがちな、あの白亜の建築物では無く、落書きだらけの生活感漂う町並みがギリシャの今を感じた。c0158636_2359964.jpg

サントリーニ島~
THE エーゲ海。
あのいかにもな、紺碧の海と白亜の建築物で有名な島に、いちおう行っておこうというノリで行ってみた。
眩しい太陽に輝く白い建物と細く曲がりくねった道。さすが世界有数の一大観光ロマンチックスポット。
絵本のような暖かい緩やかな白色が街全体を作っているイア地区。
断崖絶壁の不毛の島に良くぞ作り上げたと関心。

c0158636_002828.jpg
そこからエーゲ海に沈む夕日を見るのが最大のロマンチズムで有名。ネコも杓子も夕日鑑賞。
全員で太陽の動きを見守り続ける、三脚を構える人々、シャッターを切る音、みんなの眼はキラキラしているが息を飲んでいる。
太陽が海に溶けるように沈みきったら、歓声と拍手が沸く。みんな飛び切りの笑顔。
これって皆既日食に似てるね。(笑)
そうそうこの島、どうやってインフラが整っているのか疑問を感じた。c0158636_02364.jpg
ほとんどのホテルがプール付きなんだもん。
現地のギリシャ人に尋ねても、ほとんどがアテネからの季節労働者で回答を得られなかったのだが、ヒッチハイクした車の高校教師ギリシャ人曰く、電力はガソリンオイル。水道水は、海水ろ過だが塩辛いのは抜け切れ無いので、アテネの水道水は飲めるのだがこの島は飲めないのが問題だと言っていた。

エーゲ海の魅力にはまりつつあり、数ある島、知ってしまった秘島をさらに巡ってみたい願望が沸いたが、それを留めるDJブッキングがアテネから入ったので、島からギリシャの首都アテネへ。
またいつか違う形で、エーゲ海アイランドホッピングしたいよ。
(写真:ペリッサ地区のホテル「アテナシア」たしかこんな感じの名前だった。2ルーム、キッチン、ホットシャワー、TV、バルコニー、なんと朝食(コーヒー、パン、卵、ジュース)まで付いて2名で15ユーロ!ビーチまで歩いて3分!ミドルシーズン最高!)

c0158636_03994.jpg
さてさて、いつもどおりの我が家。ONとOFFのスイッチがONに。
深夜12時にサントリーニ島を出港した大型フェリーのラウンジのソファで寝る。
5時間後、早朝5時にアテネ着。
アテネっ子を真似して、朝からギリシャコーヒー&スパナコピタ(ほうれん草とチーズのパイ)にフラッペ。
そのまま、ホームステイ先の家に転がり込み、爆睡させてもらう。


c0158636_012313.jpg
c0158636_0123193.jpg
その夜、映画館を借り切ってのギリシャ人200名ほどの占拠パーティーで旦那DJ客演。
1日間で、美しきエーゲ海からタバコ臭い地下へ。
ちょうど先月の9月から、ついにギリシャも西欧化の波に押されて、クラブやバー、レストランでの喫煙者には罰金制度が布かれたらしく、喫煙者罰金50~100ユーロ。店のオーナー罰金500~1000ユーロ。
で、今回は初の映画館占拠パーティーだったので無礼講となり、タバコとコーヒーが朝食というアテネっ子達が集まる会場はモクモクもくもくもくおもく。。。
嫁ついていけず白旗。

c0158636_06238.jpgc0158636_062488.jpg











観光名所の「アクロポリス」や「古代アゴラ」なども押さえつつ、街歩きで昼間から「ウゾ(アルコール度41%のぶどう酒」やワイン、ビール、スブラキ(肉BBQ)やギロ(ケバブ)、ムサカ(肉、イモ、チーズと卵のオーブン焼き)、タラモサラダ、ツァジキ(きゅうり、にんにく、ヨーグルト混ぜ混ぜ)。
経済が破綻しても、土曜の夜はみんな外へ出て飲み歩き笑い喋るそうだ。

さらに、ホームステイ先のギリシャ人は、雑誌GQなど手がけるファッションカメラマンで。c0158636_0105016.jpg
急遽、旦那のアーティストプロモーション撮影開始。
ついこないだまで、ビーチで全裸だった旦那が、帽子にデニムにベストに革靴を着せられてます。

そしてお世話になったお礼に、寿司ホームパーティー。
バックパックに忍ばせていた海苔&箸が大活躍で、巻き寿司&箸の食文化交流パーティー。
マキスの代わりに、ランチマットとラップで代用。

そうそう、
出来るがぎり、観光スポットと商人からじゃ見えない内側でディスカッションが我が家の旅。
もちろん観光名所も土地の素晴らしさ。
文化や生活の違いをお互い楽しむ。
コレがね、何かに洗脳された平和ではない平和と調和に繋がっているんじゃないかと。
世界共通の信頼感を生むんじゃないかと、いうことにホームステイを重ねる毎に感じている最近。
実際のところ、物価の高いヨーロッパでホームステイさせてもらえるのは、家計大助かりなのも現実。c0158636_017725.jpg

「憧れのエーゲ海2週間周遊、DJパーティー、雑誌GQカメラマン宅で寿司パーティー。」って
イメージだけだとヤッピーなセレブだよね。
でもね、我が家はズッコ家。
「憧れのエーゲ海。バックパッカーでテント生活、全裸でシュノーケル平泳ぎ」ですから。笑
[PR]
by laidbacktrip | 2010-10-07 00:29 | ギリシャ | Comments(3)

サモス島@エーゲ海 in ギリシャ

c0158636_21234734.jpg
あ~ 
世界にはこんな素敵なところがまだまだあるのかと。
多幸感で涙を滲ませる日々を過ごしてます。

なんて美しく平和的で穏やかな時間が流れているんだろう~。
と、島独自のリズムがじんわりと血液細胞や脳細胞、心の核に流れていくのがわかります。

エーゲ海に浮かぶギリシャの島々は無人島含めて3300個ほどあり、どこに行こうか?なんていう贅沢な悩み。
我が家は手始めに、緑が多く、さほど観光地化されてなく、海の透明度高く、島人の生活が垣間見られるという、ズッコ家好みのユルユルそうな「サモス島」へ。
c0158636_21195210.jpg
前日夕焼けの8時に「テッサロニキ」を出航した7階建て大型フェリーは、年齢層高く、アジア人ゼロ。
エーゲ海を朝焼けに染める演出付きで、翌朝11時に定刻どおり「サモス島」到着。

デッキからの景色は、小高い緑が覆う山の頂上に、絵本の様な水色の教会がひっそりと佇んでいて、建物も高くなく自然と調和しているのが第一印象のサモス島。
この雰囲気、最高。

c0158636_213453100.jpg
ホームステイ先の好青年が(旅人プロドラマーでロッククライマーのピースフルな人)私達のフェリーが着く港に、迎えに来てくれてました。
輝き放つ太陽の日差しの下、最高の笑顔で!!眼を見ただけで「この島当たり!」
人々の笑顔は柔らかく太陽の様です。
イタリア人やスペイン人同様、明るくジェスチャー大きくお喋りでお世話上手です。
紀元前からアルカイックスマイルが生まれた地ですからね。
c0158636_21323346.jpg
此処「サモス島」は、ピタゴラス定理でお馴染みの数学者&哲学者&宗教家でもあるピタゴラスが生まれた地でもあり、
童話作家のイソップの地でもあり、
ギリシャ神話の最高神「ゼウス」の正妻の主婦と家庭生活の守り神「ヘラ」の信仰地。

文化と芸術、信仰と自然の賛美、パーフェクトです。
ピタゴラスが隠れ家にしていた洞窟が、サモス島の南の山にあります。
岩影から見える絶景は、心の鏡の様な、波のない紺碧のエーゲ海の水平線と青空。
そこは静けさの中からくる音こそ宇宙だと。宇宙はまるで音楽のようだと。
名前や手法は違えど、世界中の聖者は、人里離れた山奥の洞窟で瞑想を施していたんだと。
今もなお。
c0158636_3255953.jpg
水色と白色のストライプカラーの屋根に、可愛い形の窓の教会は、
裏路地に表路地にと至る所に点在している。全身黒色正装した東方正教徒もちらほらすれ違う。

青い海の水平線、マリンカラーの教会の鐘の音、虫の音のオーケストラ、心地よい風と静かな波。


海沿いの小さな町、バルコニーからエーゲ海が見えるお宅でホームステイ。
彼のお宅も、東方正教徒。十字架、イエスキリストや聖マリアのイコンが部屋に飾ってある。

エーゲ海の潮風と、柔らかい陽気さのギリシャ人と、島リズム生活。
朝は、地元の人でごった返すパン屋へ。英語が通じず指差しオーダー。
チーズパイがサックサクで濃厚。朝から美味しすぎる。
新鮮なシーフード、多種チーズ、サモス島名物ワインを、昼の4時頃からゆっくり食べ始める。
どれもこれも本場の味。基本クオリティーが高く、みんな食事を和気藹々楽しんでいる。

2年半の旅路のご褒美のような日々。c0158636_213004.jpg
落ち着いたギリシャの夏は、素晴らしくチルアウト&リラックス。
毎朝、映画のスクリーンの様なバルコニーで、教会と青き水平線に太陽礼拝ヨガ、歩いてビーチへ。
サイクリング、スケッチ、ボサっ~~とカフェ。

こんな素晴らしい環境に出会えた事に感謝し、
ホームステイを4泊させてもらい、
とうとう島を出る日。
あ~ もう心優しき穏やか生活と離れなきゃいけないのかと。。。
c0158636_21412016.jpg
次の島行きの船のチケットを買いに行くと。。。(アイランドホッピング計画中)

「今日は風が強いので、船は休航です。」

あ~ラッキーだ。
今日、この島を出なくて良いんだ。
自然には逆らえなし、逆らわないよ。
急がなくて良いんだよ。
船旅が、時間の箍を外してくれた。


今日は秋分の日でもあり満月。
エーゲ海に沈む夕日を真右手に、昇る満月を真左手に。
テコテコ歩いて夕暮れのお散歩。

海沿いのオープンカフェの前。
地元のオッちゃん達が、その景色のド真ん中で釣りしている。
その姿も、サモス島のカッコつけない等身大の居心地の良さ。

「Autumnal Equinox Day. Sunset and full moon shines in the church @ Samos island in Greek」
c0158636_2116102.jpg

[PR]
by laidbacktrip | 2010-09-23 21:50 | ギリシャ | Comments(0)

男だらけの聖山アトスへの道 by 旦那ストーリー

巡礼スタート~!
c0158636_20511334.jpg
















ブルガリア世界遺産リラ修道院のトレッキング8時間を終え、その後リラ修道院を見に行った後ヒッチでバスに乗り、嫁と離れて旦那は南下し、いざギリシャ方面へ。

すでに公共の交通機関はなく一時間ほどヒッチをチャレンジするも、夕暮れの男一人は捕まりにくいのか。。。。 数キロ離れた街まで道中になっているりんごやブルーベリーをかじりながら歩く。。。。 っとそこへ一台の車が! ギリシャ国境の近く「サンダンスキー」まで行くと言う。 そんな彼は大学生で彼女に会いに「サンダンスキー」まで車で2時間ほど、しかも夜少し会うだけという。そのウキウキドライブに載せられ、「サンダンスキー」へ。その日は野宿。

早朝ギリシャ行きのバスを探すも、高いやら、出発が遅いので予定の時間に間に合わない。。
ツーリストインフォに訪ねるとおっさんジョージが現われ、サンダンスキー周辺のお勧めをいろいろと話してくれる。コーヒーショップのお兄ちゃんも混ざって早朝とは思えない盛り上がり。 気づいたら9時半を過ぎたところで、ジョージが「そういえば10時くらいに電車があるぞ」(早く言え~)ということでジョージと一緒に駅までのバスを探すも、ない!
と言うわけで駅までバックパックかついでダッシュ! しかも3キロ!アホか!
途中一瞬諦めてヒッチをしたり、迷子になりながら駅みたい(三河線の田舎駅並みの雰囲気)なところを発見! 改札らしきところに「テッサロニキ」と言って聞いてみると「もうくるよ!」と!
ということで見事滑り込みセーフ。なんなく電車(17LV)に乗り、ギリシャへ入国し、3時間ほどで「テッサロニキ」へ。

バスを乗り継ぎ、「聖山アトス山」への入り口の港町「ウラノポリス」へ。
さすがギリシャエーゲ海要する港町、どことなくリゾートして、バスにも日に焼けたヨーロピアンも乗っているので浮かれた感じ、しかし他のバスの乗客は長ひげの正教徒もちらほら。否応にも巡礼モードが高まるも、ウラノポリスはやはりリゾートエリア。。。
最低でも一泊一人20ユーロ。。。
数日間のキャンプ&野宿生活で、ボロボロだったので宿探しも迷った挙句、とりあえず青いエーゲ海へ!初ドボ~ン!
その夜は、そこら辺でテント泊。
c0158636_2039587.jpg















翌朝、アトス山巡礼オフィスへ予約した旨を伝えて、許可書をもらい船に乗り込む。
その船の時点から、周りの様子が変わる。そう女性がいないのだ。このアトス山は男のみ入山を許される聖域。動物のメスですら入ることができないとか。
男だけに緊張感があるのかと思いきや、次々と現れる修道院を写真におさめたり、海鳥にえさをあげたり、ビールを飲んだり、これからの巡礼のルーティングを話し合ったり和気藹々。正教徒の司教は子供達に囲まれていた。
c0158636_2041035.jpg
















船の終着ポイントは「ダフネ」、そこから各々南下して船に乗ったり、バスに乗り中心地へ向かったり、それぞれの巡礼がスタートするのだ。

アトス山最古の修道院「ラブラ」を目指すべく、「カリエ」までバスに乗り、ミニバンを乗り継いで「ラブラ」へ。
中心地カリエからは各修道院までミニバスが出ていて、各修道院の僧から、巡礼者の買出しやもろもろの行政を司っていた。スーパーやお土産屋(イコン画)の品揃えも豊かで、思い思い買い物を楽しんで、これからの巡礼生活の準備をしている。
「カリエ」から「ラブラ」までの道はネパール並みのダートロード。話を聞けば道が出来たのはここ数年。以前は徒歩のみだったと言う。
修道院「ラブラ」へ到着し、受付へ向かうとまず、水、ルクミ(お菓子)、グリークコーヒー(ギリシャコーヒー)、そして酒(ショット、なんの酒かわからず。)が歓迎の印として出され、簡単な説明があり、その後は部屋へ案内される。
ドイツ人クラウスとセルビア人4人組と相部屋で、数日振りのシャワー&洗濯で大復活!
c0158636_2042582.jpg
















夕方17時から教会で礼拝があり、異教徒ながらも参加させていただく。シマンドロという木をたたく合図で、どこからともなく僧侶が現れ、教会に入っていく。そして入り口の左右にあるイコン(大体聖母マリア、キリスト)にキスをし十字を切り着席する。
声だけの礼拝歌(ビザンチン聖歌)が中世から続いている礼拝堂に響き渡り、幻想的な雰囲気に包まれる。夕暮れの時間で、ステンドグラスに入ってくる光は徐々に柔らかくなり、最後はろうそくが壁に描かれたフレスコ画を照らしだす。礼拝の儀式の中、司教が「しゃんしゃん」と音のなる物を振りかざしながら教会を歩く、その装置の中には香(乳香)が焚かれている。

この儀式が千年以上も続いていることに言葉を失う。
祈りの時間が終わると礼拝堂の反対に位置する食堂へ、修道士から順番に吸い込まれていく。
壁一面に描かれたフレスコ画と、1000年前の大理石のテーブル!その上にはパン、水、ぶどう酒、フルーツ、そしてギリシャ料理定番のムサカが所狭しと並べられ、修道士のお話(祈り)の中沈黙し、食べる。
そして全員が食べ終わる頃を見計らい、祈りがあり、奥にいた修道士を筆頭に皆が食堂を出るさまはまさにタイムトリップ。
沈黙と美しい儀式、そして香などを使い、神聖を高め、神と繋がるさまはせかいのどこの宗教との類似性を感じた。 相部屋のクラウスから「日本の禅に似てるね」といわれたのが印象的だった。

2日目の朝4時起床、夜明け前の3時間前から祈りだすため、礼拝がスタート。シマンドロの木をたたく音で修道士が集まり、十字を切り、ビザンチン聖歌が歌われ、香を焚く礼拝が3時間続き朝を迎える。早朝の静けさと、空気の涼しさからか昨晩の夕方の礼拝よりもさらに壮厳さを増す。

6時半より相部屋のドイツ人クラウスとセルビア人青年4人と次の修道院へと向かう。
あえてバスを使わずにすべて徒歩移動にしてみる。
これが、ヒマラヤ生活を呼び戻してくれて、なまった身体に喝を入れてくれ巡礼モードへ。
次の宿泊地は6時間ほど歩いてスキティ・アグニス(修道院ではなく修行場)。あまり大きくはない教会を要する修行場(修道院とまではいかない大きさ)で、修道院と同様夕方の礼拝、その後の夕食、そして早朝の礼拝が日課である。そこは夕日がエーゲ海に落ちて行き、1時間ほどの色とりどりの夕焼けを堪能できる美しい場所。
c0158636_20444244.jpg
















3日目は、「アグニス」からもっとも人気の高い「シモノスペトラ」まで歩くことに。
アトス山は原則として、宿泊する予定の修道院には事前連絡を入れるのだが、いかんせん山の中だったり、予定を立てるには情報が少ないため、その日に行ってみて宿泊できるか頼むしかない。
今回目指した「シモノスペトラ」は、チベットのポタラ宮と比較される。
崖の上に立つ人気の修道院、しかも部屋数も少ないため4ヶ月前からの予約が必要。
前日にダメもとで電話をしたところ、ファックスのみでの受付という事。。。。
 
そんな前情報もかかわらず、7時間ほど山を歩き、修道院をいくつか見て周ったり、修道士さんの畑のもぎたてきゅうりをいただいたり、食事の時間に重なり誘ってもらったりと、そして強烈な崖の上にあるため、坂を上りきったところにある「シモノスペトラ」へ。
予約がないため、受付で待つこと2時間ほど。。。。っが受付の僧侶は中国人修道士。
初めて見たアジア系修道士。しかもここの修道院は多国籍。
この中国人僧は以前チベット仏教を研究していたため、オーソドックス(ギリシャ正教)とチベット仏教との相違点など、ここ数日間の疑問を美しい英語でしっかりと解説してくれて、見事に疑問点や、謎がとけた。

そうこうしていると、なんと特別に宿泊の許可がでて、しかも通常の宿泊部屋とは別の別室へ。
やはりテント持参の「やる気効果」が効いたのか(無言のプレッシャーになったのか?笑)。

そしてこの修道院では、礼拝も異教徒ながら内部まで入れてもらい、礼拝の一部始終を見ることが出来た、そしてなによりも中国人僧との出会いがこの巡礼に華を添えてくれた。
一番美しいビザンチン音楽はここの修道院で聴けたのだが、有難いことにCDまでいただいた。
最終日はシモノスペトラからダフネ港までバスがあったが、最後まで歩きたかったので「歩き巡礼」を完結。
c0158636_20462192.jpg



























結局アトス山をコルラするかのごとく数10キロをテントかついで歩きとおしたが、そんな巡礼をするのはドイツ人やオーストリア人くらいらしい。というのも異教徒はやはり修道院の中でも言葉の問題もあり(宗教的な細かい説明などの英語が通じず)、なかなか入り込むのが難しいので、どうしてもフィジカル的な充実を求め過酷な巡礼をするのかな。
正教徒のギリシャ人は、お気に入りの修道院にタクシーや船やバスで行き、思い思い僧侶と対話するのが普通みたいだった。

このギリシャ正教を中心とした正教圏ロシア~ルーマニア~ブルガリア~セルビアなどなどの東欧エリアをくまなく網羅する宗教観の拠り所に入れた4日間はとてもこゆ~い体験。
[PR]
by laidbacktrip | 2010-09-12 20:46 | ギリシャ | Comments(1)