「エコな酒池肉林カーニバル」



今、ベラクルス州。メキシコ人青年の家にホームステイ中です。
先住民インディオのシャーマンの住むジャングルへ連れてってもらう予定。
これにて、キューバ日記最終章です。
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第二の首都、通称「サンチャゴ」は、キューバの革命の引き金となった1953年7月26日、カストロやゲバラ達がモンカダ兵営を襲撃した地。
映画「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」発祥地でもあり、映画に登場したミュージシャンが活躍している音楽場「カサ デ ラ トローバ」を中心とし、
嘗て栄えた名残が斜陽感を漂わせ、スペインコロニアル建築物のデコラティブさが、その陰影を映し、
建物の隙間から熱帯気候の緑濃い低山が見え、港景色が見え、地下からJAZZが聞こえて来そうなニューオリンズの様な裏路地、路面電車の跡残るリスボンの様な坂道の旧市街では、至る所で音楽が楽しめるバーやカフェが充実し、さらには、公園、道端でも演奏している、という朝から晩までトコトン、キューバ音楽に出くわす町。
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町全体がライブ会場。生音楽に溢れかえっている!
しかも、プレイヤーの年齢層もレベルも高いから安心して音に身を任せていられる。さすがソン(アフリカとヨーc0158636_352423.jpgロッパの融合音楽)の故郷。
キューバ人の生活に沁み込んだ音楽、イメージしていた雰囲気が、最も凝縮されている素敵な地。黒人率が上がり、人もさらにオープンマインド。c0158636_3542846.jpg
路上の音楽を聴いていると、どこかの国の様にバクシーシやチップを請求されるのかと思っていたけど、この路上音楽家達も政府公認(?)社会主義だからかプロ意識からか、一度も小銭を請求される事がなかった。むしろ、「次回は、あそこの公園でプレイするからおいで!」とか、「今から俺がプレイするから、ちょっと座って聞いてってくれ!」とかフレンドリー。
音楽が、好き好きでしょうがない!って感じがして、なんとも楽しい町。

こんな大絶賛な「サンチャゴ」で、キューバ最大のカーニバルが革命記念日を挟んで1週間。7月21日~27日。
経済資本主義国のカーニバルや祭りは、何かしらのメディア媒体で見たことがあるけど、社会主義国家の経済破綻スレスレのラテン島のカーニバル。

カーニバル漬けの1週間。
昼間の暑い時間は、「カサ デ ラ トローバ」や「カサ デ ラ トラディション」へ、ゆ~ったりとしたソンに耳を傾けに出かけた。

たまたま隣に座った黒人のおじさんが、サンチャゴの音楽や文化を取り仕切るマネージャーで、日本のキューバ音楽界とも交流があるらしく、ハバナクラブをご馳走になり、キューバコーヒー豆をお土産に。
旅友人がオススメの「カフェ ベン」日陰の少ない旧市街歩きの休憩カフェに相応しく、冷房が効いていて清潔感もあり、
「ダイキリ カフェ」(アイスコーヒーにラム酒)が、LAIDBACKな昼下がりに打って付けだった。

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c0158636_465561.jpg(写真上:家族に手紙を書いたけど、無事に届くといいな~。写真右:サンテリア宗教の祭壇。お地蔵さんみたいなユルキャラ。マラカスと葉巻がお供え。)
さすが、キューバ最大のカーニバルと言うだけあって、夏休みのキューバ人やヨーロピアンなど観光客がドッとこの地に詰め寄り、数多いCASA(民泊)も満室、祭り価格に跳ね上がり予約が殺到していて、なかなか宿探しに苦労した。結局、3軒のCASAを毎日移動したが、最終的には新市街の静かな閑静な住宅街。とある政府公認CASAのおじさんの知人の家。
だから、闇CASAなので、公には言えない宿だったけれど、この家族は外国人を泊めた事がなかった様子で、ものすごい手厚いお持て成し、毎朝食がサービスで出され、雨で外出できないだろうと気を使ってくれて、夕食までサービスしてくれた事もあり、あまりの心温まる親切さだった。
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カーニバルが行われるマルテ広場から東の大通りは、もちろん歩行者天国。両サイドには、階段上に観覧席が設けられている。
気の抜ける手作り感たっぷりなカーニバルのキャラクターがお出迎え。
その横には、巨大タンク車。「セルベッサ(ビール)」って書いてある。ビールがタンク車で、町中のカーニバル会場を回っている。
カーニバル以外にも、路上の各交差点がダンスフロアー化した通り、ステージが町のあちこちにあり、そこらじゅうでタンク車を見かけた。
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浴びるように飲むとは、この事だ。
ビールが、ガソリンとか言う人がいるけど、この国は、ガソリンタンク車にビールが入っているから本気。
缶ビールやビンビールじゃなく、みんな各々容器を持ってビールを買っている。
日本のエコなフェスで行っているマイカップとかいう運動を、おしゃれでもブームでもなく、地で行っている。
この容器も、インドのトイレで使うあの取っ手の付いたプラスチックカップ。
西アフリカでのカフェスタンドで激甘カフェオレを飲むときの、あの取っ手の付いたプラスチックカップが、ビール用として路上で売られている。(10モネダ?)c0158636_4244747.jpg
大人はそのカップの取っ手を、ジーンズの後ろポケットに引っ掛けて、どこでもビールが飲めるようにと持ち歩いている。
そのカップが無い人は、空きペットボトル1.5Lの上の部分を切り取った手作りマイコップ。何度もビールを買いに行かなくてもいいように、仲間で飲めるように1L単位で並々とタンクからビールが注がれている。5Lのペットボトルにビールを入れて自転車に乗っている人も見かけた。
すさまじい量のビールがこのカーニバルで消費されているのだが、このビール国産。
クリスタル、ブカネロ、マヤド、キューバ国産ビールの内のどれかわからない。価格は、650mlくらいで3モネダ。12円。
世界で、一番安いんじゃないかと思う。
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そして、ひたすら踊る。
ひたすら踊っている。
歩き始めた子供の英才教育から、お年寄りの体力作りまで、爆音のスピーカーを前にして、笑顔で、仲間で向き合い踊っている。
カーニバルの観客も、自分がステージに立っているかの如く、踊る。踊る。踊る。ダンス。ダンス。ダンス。
ちょっとでも音が聞こえたら、腰でリズムを刻む。お尻を振る。けして、足先や首でリズムを取るなんてしない、座っていても音と共にお尻が動いてしまうラテン細胞。
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路上の各交差点がダンスフロアー化している道を歩くと、レゲトンの交差点、サルサの交差点、ルンバの交差点、流行の歌の交差点などなど、交差点がブースわけされているから、フジロックもびっくりな規模。もちろん祭りなので町中どこでもフリー。デカイスピーカーに、VJまで付いてる交差点もある気合の入れ様。
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挑発的な発情セクシーダンス、オバちゃん達がイエイイエイ輪になり、回転技決めまくりのプロ級サルサ、なにがなんだかわからんけど野性的、ラテン魂凄まじい。
爆音で早いビートの曲でも、葉巻銜えたおじいちゃんが踊っていたりするから、本当に枯れる事なき老な姿に驚かされる。

露店商も見もので、それは今買わんやろ?的な水道官の繋ぎの部分とかが、安そうな金メッキのアクセサリーの横に並んでいたり、陳列されている品数は少ないが面白い、祭りモード全開なんだろうけど、それらしくないラインナップ。
屋台メシは、肉。肉。肉。豚。豚。豚。ぶーぶーぶー。
カーニバルとは、謝肉祭。
元々、野菜伝統料理などもないキューバ食文化は、豚肉 ON THE ライス!鶏の唐揚げ!付け合せのサラダは、キューリの輪切り2枚だけ。
旧市街を歩けば、音楽に出くわすか、鳥のから揚げ臭に出くわす。路上ライブ音楽。路上ライブ揚げ物。
カーニバルの屋台通りは、サンドイッチの具として豚の丸焼きド~ン。写真を撮っていたら、「俺のカキ氷屋も、撮ってくれ!」ってね。
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我が家も、大通りのメイン会場カーニバルの観覧席に座って見ることにした。
頑張ってる感、創意工夫が感じられるパレード。リサイクル品手作り電光トラック。
キューバ人席と外国人席と分かれていて、場所によって値段が異なり、外国人用席桝席へ。
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ブラジルの有名なリオのカーニバルのメイン席はチケット争奪戦で1席2万円と聞いた事があるけど、キューバはあっさり並ばずその場で買えちゃう外国人用席桝席は5CUC(400円)で、最前列カブリツキ席。
電灯少ないキューバの町並みに、煌々と光る電飾のエレクトリカルパレードならず、エロトクリカルパレードは、電飾よりも露出度の高すぎる女性達に目を晦まされた。
気がつけば深夜2時回っている。何時までやるのかわからないけど、アッパーなラテン音楽とカーニバルの雰囲気に興奮しすぎて、朝まで身が持たないので帰ることにした。
翌朝、8時に目が覚めたが、どこかからラテンな音楽がまだ流れていた。
これが連日連夜、1週間続いた。
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by laidbacktrip | 2011-08-20 02:14 | キューバ | Comments(0)
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