「カリブの海賊船をヒッチして、革命大国キューバへ」

「そんな事した日本人旅人はいない。快挙を成し遂げる事になる。」と、
今お世話になっている「カンクン」の宿の日本人旅人達に告げられた、カリブの海賊船ヒッチ。
たしかに日本語の情報は無い。しかし、旦那がエジプト滞在時から調べてあげていて、渡っている西洋人はすでにいる。
時期は外れているが、不可能では無いという少しの希望の光を胸に、
情熱と革命の国「キューバ」へヒッチボートでカリブ海を渡る。チャレンジの旅が始まった。
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メキシコのアメリカンなリゾート「カンクン」から、貨物フェリーで30分。35ペソ(300円くらい)。
小さな島「イスラ ムヘーレス」。海賊船ヒッチポイントが、この島のどこかにあるはず。
船やボートをヒッチするなんて初めて、しかもカリブ海クルーズしてる世界の富豪達。
どんな展開か全く読めないのが、旅感あって面白い。
あのジョニーか?かのジョニーか?ディップか?
松方弘樹の釣り船か?
カリブ海で、あの豪快な笑顔。強い日差しが似合うんだろうな~。
実際、松方さんに出会って「ヒッチでキューバまで乗せてください」って、言ってみたい。
映画「カリブの海賊船。ヒッチハイク仁義なき旅」撮りませんか?って無茶ブリでお願いしてみたい。「失礼さんでござんすが御免なさんせ。」で我が家親指を立てる。笑
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南国リゾートの肌を焦がす日差しの中、エメラルドグリーンに輝くカリブ海を貨物フェリーのデッキから眺める。
海面にぺタっと貼り付けたような、小さな平たい島「イスラ ムヘーレス」にゆ~っくり到着。
早速、宿探しの前に、海賊船ヒッチポイント探し。
メキシコはスペイン語圏だけど、ここカンクン近辺や観光業は英語が通じる。
大きなバックパックは、「カンクン」の宿に預けて来たので、荷物も足取りも軽い。
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まずは、島からメキシコ出国手続きイミグレへ、情報収集。わからず。
ツーリストオフィスで、情報収集。わからず。

どこだ~?キューバ行きの停泊ハーバー?

海沿いのボート利用者が来るガソリンスタンドへ。
ピッカーピカで立派なボートが止まってるけど、近郊釣り船の様で、カリブ海を渡るようには見えない。
近くでは、ヤッピーなツアーボードがサルサ音楽ガンガンに流して、観光客が船上ダンスレッスンしてる。

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なんとな~く臭ったので近くのバーのスタッフに訪ねてみると、キューバ行き船が停泊するハーバー2箇所の名前を教えてくれた。
しかも、ヒッチしたいとは告げていないのに、彼も我が家の臭いを嗅ぎ付けたのか、君達の「友達の船」はたぶん見つかると思うよ!と。。。

お~少し、カリブの海賊船ヒッチに近づいた。
先人はいるんだ。不可能ではなさそうだ。

宿もまだ決めずに、その足でハーバーまで行く。

始めて見るカリブのプライベートボート。ジョニーやディップが乗っているような海賊船じゃなくて、ソファーの前には薄型TVやPC。
キッチンカウンターもあって、地下もある。最新機器をシッカリと積んでるメカニックなボートが10隻ほど停泊している。
シャンパンでも飲みながら、カリブの風が似合うだろうな~。
きっと持ち主はガウンに胸毛だな~。
もちろん、持ち主はハーバーにはいない。どこかのホテルでリゾートしてるんだろう。
その代わり、このボートを地元民がメンテナンスしたり掃除したりしていた。
しかし、このボートはほとんどアメリカ国旗が掲げられている。。。
キューバへはアメリカ人の船では近づけない。。。

ハーバーの管理人に、ヒッチボートで「キューバ」へ行きたいので、船を捜していると告げる。

メキシコ人の管理人は、親切に教えてくれた。

今は雨季&ハリケーンシーズンが後2ヶ月後なので、カリブを渡る船は無い。
しかも、北から南下して「キューバ」→「メキシコ」なら、まだ可能性はあるかもかもだが、
「メキシコ」→「キューバ」行きは、皆無に等しい。
今、停泊している船達はアメリカンが多いから不可能だし、みんなハリケーンを避けて南下してグアテマラやベリーズへ行くよ。

そうか。。。車のヒッチハイクじゃないしな~。海をナメたらアカンだな。
カリブを渡る富豪達が、1,2ヶ月単位で旅しているとは、思えないよな~。
急ぐ必要もなさそうだし、ベストシーズンを渡り、年単位でのんびり船旅しているんだろうな~。
と、若干諦めモードだったが、
何故か「まだもう一箇所のハーバー」があるじゃん!なんてラテンな楽観テンポで行ってみる。
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と、ちょうどハーバーに停泊しているボートで生活してる様子の、カリブ海以上に澄んだ青い瞳を持つ、輝く笑顔の海の色男がいた。

「すみませ~ん。キューバ行きの船をヒッチで捜しているんですけど。。。」

あまりにも突飛な発言をするアジア人カップルに、カリブの海の瞳も丸くするが、
さすがは松方弘樹を、金髪のロン毛にして、青い瞳にして、さらに30年ほど若返らせた感じの笑顔輝く色男。(もう松方弘樹ベースじゃなくてもにいいのにね。笑)

「明日、船を出港させるけど、近くの島に釣りに行くだけだよ。それでも良ければ。」と。。。この余裕の返し、海のような心の広さ。

そして、ここのハーバーの管理人のメキシコ人にも問い合わせたが、
「12月ならヒッチで行けるかもよ~!」って、

本場のラテンの楽観さは、ハバネロぶっとびクラスだよ。。。

というわけで。。。
「カリブの海賊船をヒッチして、革命大国キューバへ」の夢は、半年後の12月という事で。。。
てなわけには、我が家の旅はいかないので、ヒッチボートまたいつか。
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さて、気がつけば夜7時過ぎ。斜陽だけどまだ明るい。陽が長いな~。
ここから宿探し。ハーバーから小さな町の中心地までは、一本道。
メキシコらしいカラフルな色彩の建物、お土産屋、レストランが並んでいる。
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ヒッチハイクできるっしょ?ギリシャの島でもヒッチハイクしてたから観光島は余裕っしょ?
11年通っているアメリカ人が運転する観光客用のカートをヒッチハイク(島中は、ゴルフ場にあるようなカートがレンタカーとして利用されている)
親切にも安宿の近くまで乗せてくれた。
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エメラルドグリーンの透き通った海を眺める。あ~あっちがキューバだろうなぁ~。c0158636_6213956.jpg
久しぶりに、日本の小説をGETしたので、椰子の木の木陰、浜ゴロ読書。
フライパンの様なビーチを暑そうに、お土産売りやマリアッチがラテンの笑顔で何往復もしている。
シュノーケリングしてみても、あまりの透明度に魚も珊瑚も海藻もなく、ただ海底には白い砂漠が広がっている。
浅瀬が続くので、水温は暖かく、気分は温泉。
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「イスラ ムヘーレス」の島には4日間滞在し、最後に島を離れる時。
背の低いコロンコロンしたメキシコ人の、宿のかわいいオバちゃんが、ふと空を見上げて、
「午後に大雨が降るよ。」と、預言者のように天気を読んだ。鳥が低く飛んでいるからか、雲の流れか。
その予言通り、昼過ぎには雨がざぁ~~~っと降って来た。

その頃には我が家、カリブ海を渡る貨物フェリーから降りて「カンクン」へ向かう、メキシコ人のおじさんの運転するセダンに乗っていた。もちろん外は大雨。
別にヒッチハイクするつもりは無かったんだけど。。。半ば強引にラテンノリで乗せられた。笑
船着き場「プンタ サム」から「カンクン セントロ中心街」までは、コレクティーボ(乗り合いワゴン)で30分程度(6ペソ)に乗るつもりだったんだけど、
この貨物フェリーの船上で、セルベッサ(ビール)を煽りまくっているベロンベロンに酔っ払ったラテンおじさんに絡まれ、
「ど~~しても、俺の車に乗ってくれ~!日本人が大好きだ~!ポルファボ~ル!(お願いだぁ)」
酔っ払いの運転する車に乗りたくないし、奥様はこの件に関してノーコメント。
コレクティーボに乗るからと結構です。と、何度も断っていたんだが。。。
貨物フェリーから降りて、歩いている我が家の横に車ビタ着。

ちょ~ど、その時。
あの宿のかわいいオバちゃん預言者通り。。。
ざぁ~~~っと、大雨が降ってきて。。。
このシナリオは、セダンに乗るしかないでしょぉ?
酔っ払いラテンおじさんのご好意に甘えて、乗ったよ。セダンに。
そしたら、助手席の奥様にとって我が家は、招かざる客だったらしく、ラテン夫婦スペイン語喧嘩勃発。。。

なんだよぉ~この展開。。。降りるよぉ~。
スペイン語わかんないけど、空気読めるよ、さすがに。。。
我が家は、夫婦喧嘩しない。こういう無駄な負のエネルギー必要ないよ。むしろ苦手だよ。
ラテンおじさんは、「日本が大好きだ!自分でも何故かわからないんだ。理由なんて無いんだよ。」って、何度も貨物フェリーで言っていた。
きっと、この出会い。嬉しかったんだろうな~。
車から降りる時、ラテンおじさんは、ず~っと俯いたままで、アディオス(さよなら)も言えないくらい凹んでいた。


こういうのヒッチハイク旅の醍醐味。
いろんな人間のドラマ。
人と人との間に起こるさまざまな事情は、お国柄が出てて面白い。
カリブの海賊船はヒッチ出来なかったけど、最後に人間味あるヒッチハイクを経験する展開になった。


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by laidbacktrip | 2011-06-30 05:58 | メキシコ
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