男だらけの聖山アトスへの道 by 旦那ストーリー

巡礼スタート~!
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ブルガリア世界遺産リラ修道院のトレッキング8時間を終え、その後リラ修道院を見に行った後ヒッチでバスに乗り、嫁と離れて旦那は南下し、いざギリシャ方面へ。

すでに公共の交通機関はなく一時間ほどヒッチをチャレンジするも、夕暮れの男一人は捕まりにくいのか。。。。 数キロ離れた街まで道中になっているりんごやブルーベリーをかじりながら歩く。。。。 っとそこへ一台の車が! ギリシャ国境の近く「サンダンスキー」まで行くと言う。 そんな彼は大学生で彼女に会いに「サンダンスキー」まで車で2時間ほど、しかも夜少し会うだけという。そのウキウキドライブに載せられ、「サンダンスキー」へ。その日は野宿。

早朝ギリシャ行きのバスを探すも、高いやら、出発が遅いので予定の時間に間に合わない。。
ツーリストインフォに訪ねるとおっさんジョージが現われ、サンダンスキー周辺のお勧めをいろいろと話してくれる。コーヒーショップのお兄ちゃんも混ざって早朝とは思えない盛り上がり。 気づいたら9時半を過ぎたところで、ジョージが「そういえば10時くらいに電車があるぞ」(早く言え~)ということでジョージと一緒に駅までのバスを探すも、ない!
と言うわけで駅までバックパックかついでダッシュ! しかも3キロ!アホか!
途中一瞬諦めてヒッチをしたり、迷子になりながら駅みたい(三河線の田舎駅並みの雰囲気)なところを発見! 改札らしきところに「テッサロニキ」と言って聞いてみると「もうくるよ!」と!
ということで見事滑り込みセーフ。なんなく電車(17LV)に乗り、ギリシャへ入国し、3時間ほどで「テッサロニキ」へ。

バスを乗り継ぎ、「聖山アトス山」への入り口の港町「ウラノポリス」へ。
さすがギリシャエーゲ海要する港町、どことなくリゾートして、バスにも日に焼けたヨーロピアンも乗っているので浮かれた感じ、しかし他のバスの乗客は長ひげの正教徒もちらほら。否応にも巡礼モードが高まるも、ウラノポリスはやはりリゾートエリア。。。
最低でも一泊一人20ユーロ。。。
数日間のキャンプ&野宿生活で、ボロボロだったので宿探しも迷った挙句、とりあえず青いエーゲ海へ!初ドボ~ン!
その夜は、そこら辺でテント泊。
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翌朝、アトス山巡礼オフィスへ予約した旨を伝えて、許可書をもらい船に乗り込む。
その船の時点から、周りの様子が変わる。そう女性がいないのだ。このアトス山は男のみ入山を許される聖域。動物のメスですら入ることができないとか。
男だけに緊張感があるのかと思いきや、次々と現れる修道院を写真におさめたり、海鳥にえさをあげたり、ビールを飲んだり、これからの巡礼のルーティングを話し合ったり和気藹々。正教徒の司教は子供達に囲まれていた。
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船の終着ポイントは「ダフネ」、そこから各々南下して船に乗ったり、バスに乗り中心地へ向かったり、それぞれの巡礼がスタートするのだ。

アトス山最古の修道院「ラブラ」を目指すべく、「カリエ」までバスに乗り、ミニバンを乗り継いで「ラブラ」へ。
中心地カリエからは各修道院までミニバスが出ていて、各修道院の僧から、巡礼者の買出しやもろもろの行政を司っていた。スーパーやお土産屋(イコン画)の品揃えも豊かで、思い思い買い物を楽しんで、これからの巡礼生活の準備をしている。
「カリエ」から「ラブラ」までの道はネパール並みのダートロード。話を聞けば道が出来たのはここ数年。以前は徒歩のみだったと言う。
修道院「ラブラ」へ到着し、受付へ向かうとまず、水、ルクミ(お菓子)、グリークコーヒー(ギリシャコーヒー)、そして酒(ショット、なんの酒かわからず。)が歓迎の印として出され、簡単な説明があり、その後は部屋へ案内される。
ドイツ人クラウスとセルビア人4人組と相部屋で、数日振りのシャワー&洗濯で大復活!
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夕方17時から教会で礼拝があり、異教徒ながらも参加させていただく。シマンドロという木をたたく合図で、どこからともなく僧侶が現れ、教会に入っていく。そして入り口の左右にあるイコン(大体聖母マリア、キリスト)にキスをし十字を切り着席する。
声だけの礼拝歌(ビザンチン聖歌)が中世から続いている礼拝堂に響き渡り、幻想的な雰囲気に包まれる。夕暮れの時間で、ステンドグラスに入ってくる光は徐々に柔らかくなり、最後はろうそくが壁に描かれたフレスコ画を照らしだす。礼拝の儀式の中、司教が「しゃんしゃん」と音のなる物を振りかざしながら教会を歩く、その装置の中には香(乳香)が焚かれている。

この儀式が千年以上も続いていることに言葉を失う。
祈りの時間が終わると礼拝堂の反対に位置する食堂へ、修道士から順番に吸い込まれていく。
壁一面に描かれたフレスコ画と、1000年前の大理石のテーブル!その上にはパン、水、ぶどう酒、フルーツ、そしてギリシャ料理定番のムサカが所狭しと並べられ、修道士のお話(祈り)の中沈黙し、食べる。
そして全員が食べ終わる頃を見計らい、祈りがあり、奥にいた修道士を筆頭に皆が食堂を出るさまはまさにタイムトリップ。
沈黙と美しい儀式、そして香などを使い、神聖を高め、神と繋がるさまはせかいのどこの宗教との類似性を感じた。 相部屋のクラウスから「日本の禅に似てるね」といわれたのが印象的だった。

2日目の朝4時起床、夜明け前の3時間前から祈りだすため、礼拝がスタート。シマンドロの木をたたく音で修道士が集まり、十字を切り、ビザンチン聖歌が歌われ、香を焚く礼拝が3時間続き朝を迎える。早朝の静けさと、空気の涼しさからか昨晩の夕方の礼拝よりもさらに壮厳さを増す。

6時半より相部屋のドイツ人クラウスとセルビア人青年4人と次の修道院へと向かう。
あえてバスを使わずにすべて徒歩移動にしてみる。
これが、ヒマラヤ生活を呼び戻してくれて、なまった身体に喝を入れてくれ巡礼モードへ。
次の宿泊地は6時間ほど歩いてスキティ・アグニス(修道院ではなく修行場)。あまり大きくはない教会を要する修行場(修道院とまではいかない大きさ)で、修道院と同様夕方の礼拝、その後の夕食、そして早朝の礼拝が日課である。そこは夕日がエーゲ海に落ちて行き、1時間ほどの色とりどりの夕焼けを堪能できる美しい場所。
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3日目は、「アグニス」からもっとも人気の高い「シモノスペトラ」まで歩くことに。
アトス山は原則として、宿泊する予定の修道院には事前連絡を入れるのだが、いかんせん山の中だったり、予定を立てるには情報が少ないため、その日に行ってみて宿泊できるか頼むしかない。
今回目指した「シモノスペトラ」は、チベットのポタラ宮と比較される。
崖の上に立つ人気の修道院、しかも部屋数も少ないため4ヶ月前からの予約が必要。
前日にダメもとで電話をしたところ、ファックスのみでの受付という事。。。。
 
そんな前情報もかかわらず、7時間ほど山を歩き、修道院をいくつか見て周ったり、修道士さんの畑のもぎたてきゅうりをいただいたり、食事の時間に重なり誘ってもらったりと、そして強烈な崖の上にあるため、坂を上りきったところにある「シモノスペトラ」へ。
予約がないため、受付で待つこと2時間ほど。。。。っが受付の僧侶は中国人修道士。
初めて見たアジア系修道士。しかもここの修道院は多国籍。
この中国人僧は以前チベット仏教を研究していたため、オーソドックス(ギリシャ正教)とチベット仏教との相違点など、ここ数日間の疑問を美しい英語でしっかりと解説してくれて、見事に疑問点や、謎がとけた。

そうこうしていると、なんと特別に宿泊の許可がでて、しかも通常の宿泊部屋とは別の別室へ。
やはりテント持参の「やる気効果」が効いたのか(無言のプレッシャーになったのか?笑)。

そしてこの修道院では、礼拝も異教徒ながら内部まで入れてもらい、礼拝の一部始終を見ることが出来た、そしてなによりも中国人僧との出会いがこの巡礼に華を添えてくれた。
一番美しいビザンチン音楽はここの修道院で聴けたのだが、有難いことにCDまでいただいた。
最終日はシモノスペトラからダフネ港までバスがあったが、最後まで歩きたかったので「歩き巡礼」を完結。
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結局アトス山をコルラするかのごとく数10キロをテントかついで歩きとおしたが、そんな巡礼をするのはドイツ人やオーストリア人くらいらしい。というのも異教徒はやはり修道院の中でも言葉の問題もあり(宗教的な細かい説明などの英語が通じず)、なかなか入り込むのが難しいので、どうしてもフィジカル的な充実を求め過酷な巡礼をするのかな。
正教徒のギリシャ人は、お気に入りの修道院にタクシーや船やバスで行き、思い思い僧侶と対話するのが普通みたいだった。

このギリシャ正教を中心とした正教圏ロシア~ルーマニア~ブルガリア~セルビアなどなどの東欧エリアをくまなく網羅する宗教観の拠り所に入れた4日間はとてもこゆ~い体験。
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by laidbacktrip | 2010-09-12 20:46 | ギリシャ | Comments(1)
Commented by kaoru at 2010-09-12 23:33 x
素晴らしい体験をされてますね!!!
ブログ楽しみです。
僕も、東欧へ行ってみたくなりました。
ありがとうございます。
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